海と自転車の旅3日目の記録

冒険の旅-海と自転車の旅-3日目の記録

というわけで、朝。

意外にみんな早起きだ。当然今日も自転車で走る気でいる。

あれ、行けるかな?僕も気持ちが揺れるが、安全に関わることは心を鬼にしてかからねばならない。

相談の結果、今日は輪行することに。

ゆっくりと朝食をとって、お弁当のビニギリを作って、駅に向かう。

駅で、輪行バッグに詰めるべく自転車を解体。

レバー1つで前輪を外して、バッグを被せて、30秒で完了する人もいれば

工具でガチガチやって前も後ろもタイヤを外して、ハンドルも外して、バッグに詰めるだけで嫌になっちゃうほど大変な人もいて、

その上、自転車が重い。

これを持って電車に乗るなんてムリーーー

乗り換えでは、階段登るの?絶対むりーーー

それでも我々は行くのだ。美ら海を求めて。

乗り換え駅では、たまたま居合わせた方が「手伝いますよ」と声をかけてくれた。しかも3人。両手に自転車を1台ずつ持って、階段を登ってくれた。僕も、街で困っている人に出くわしたら躊躇せずに声をかけられる人でいたいと思った。子どもたちの心にもそんな種が蒔かれていることを願う。

電車の中では、ぐっすり眠る人、マシンガントークをする人、付き合って眠れなかった人、いろいろいたけど、無事目的地に到着。

駅を降りて、バラした自転車を組み立てる。これがまた大変。

「えーこれ最終日もやるの」「早く漕ぎてー」「坂道登りたい」「魚突きしたい」子どもたちからはもはや不満しか出てこない。

主催者としては胸が痛い。

海の神さま、どうか子どもたちの心を癒してください。

自転車を漕いで海辺のキャンプ場に着くも、まだ海は荒れていた。

夕食をとりながら、赤く染まっていく空に誘われて海辺に出てみる。

たまらず走り出して、海にドボン。少年も一人ドボン。

気持ちいいいいい、サイコーだ。

例え荒れていたって、濁っていたって、夕暮れ時の海はなんとも言えない心地よさがある。みんな無理矢理にでも連れてくればよかったかな。

この日一人の子が泣き出した。

一言で言えばホームシックということになるのだろう。

海に入れない、楽しみにしていた自転車での峠越えがない(去年地獄のような?坂道を毎日頑張って漕いだ)、いろいろな満たされない気持ちが涙になって出てきたのだと思う。

やっぱり今日は電車に乗るべきではなかったのか。。