富士の裾野で開催されたTグループ(日本体験学習研究所:JIEL主催)に行ってきました。
参加者一人ひとりの持ち味が生かされ、本当に豊かな関わり合いを味わった5泊6日でした。
メンバーの力が生かされる時、想像もつかない程彩に溢れた想いが流れ、グループは真に生き生きとした姿を見せるのだと実感しました。
僕としては偉大なる師匠の下でトレーナーデビューを果たした忘れ得ないTグループです。本当に学び多き、実り多き時間でした。
『メンバーの力、グループの力を信じきる』共にトレーナートレーニングを受けた友人が言っていた言葉です。
おめでたい人なのではないか、と思うほど純粋に人を信頼していた彼女。
今回、グループとメンバーの力を肌で感じながら何度も何度も彼女の言葉を思い出しました。
「人の行動は、その人の性質と環境との関数である」というK・レヴィンの言葉とも重なり、
個々が持っているものを信頼し、それが発揮される環境をいかにして創れるか、ということを強く意識した合宿でした。
人やグループの査定をしたり、限界を勝手に見積もったり、起こる未来を勝手に描いたり、、、ということをついついしてしまうけれど。
それもまた人間の一側面なのかもしれません。
僕が初めてTグループを体験したのが4年前でした。
「どうだった?」と聞かれても「いろんなことがあった」としか表現できたない程色々なことを体験しました。
もちろん5泊6日の間に得たこともたくさんありました。が、不思議と時間が経つほどに、日常の様々なことTグループの体験が繋がって、学びの連鎖が起こっていったことも添えておこうと思います。
今振り返って大切な気づきだったと思うことは、コンサルタントや研修講師として『人間』をどうみるかということについて考えがクリアになったことです。
人は製品や商品、道具ではないということ。
一人ひとりがそのからだに心と魂を宿した存在であるということ。
肩書きや年齢、仕事上負っている責任は違っても、その存在は対等であるということ。
誰かにとって都合の良いように統制したり洗脳したりすることはできないということ。
研修や人材育成に関わる立場として、一人ひとりが本来持っている力を信じ、人間の存在を尊重することを忘れてはならない、ということを教えてもらった時間でした。
以来、Tグループというものに関心を持ち、学んできました。
経済・産業を中心に世界は回っているけれども、いやそんな時代だからこそ人間について学べる機会が必要なんだと思います。
僕たちが人間らしく豊かに生きられる時代を描いていくために。