沢と満月と紅葉と

胸の奥をさらっと撫でるような不思議な名前の沢。恋ノ岐沢へ。

その中身も素晴らしく、秋に旅するには最高の場所だ。

延々と続く滑床。走り回る岩魚たち。

満月に照らされて

焚き火に温む

今日も美しき道を行く

数え切れないほどの小滝を越えて

美しき紅葉のトンネルをくぐる

標高とともに季節も深まる

辿りついた先は

雲上の楽園

季節を戻るようにして山を下る

ふりかえれば秋の深山