スペシャルニーズキャンプネットワークが主宰するフォーラムへ行ってきました。
さまざまな障がいや疾患、または経済的な問題や家庭の問題などにより、必要となる特別な配慮や支援のことをスペシャル・ニーズと呼びます。Life Changing Experience(とっておきの体験)としてのキャンプをスペシャル・ニーズのある人たちにも。それがスペシャルニーズ・キャンプ(SNC)です。−−−SNCNウェブサイトより−−−
スペシャルニーズも様々ある中で、僕は「グリーフ」の分科会に参加しました。「グリーフとは、直訳すると『悲嘆』となるわけですが、人の感情は様々で何も悲しみや嘆きとは限らない、『大切な人を失った時に起こる身体的精神的変化』と捉える方が良いだろう」ということでした。親の離婚や死別、犯罪など様々な事情で大切な人を失った子どもたちを支援する活動、という聞いているだけで胸が痛むようなお話を伺いました。そして話を聞きながら、「キャンプが持つ自然環境での共同生活の力」と「人間が持つ生きようとする力」を強く感じ心動かされました。
グリーフ以外にも、聴覚障害者のキャンプ、視覚障害者のクライミング、ネット依存の子どもたちのキャンプ等様々な取り組みが紹介されていました。
このフォーラムには、スペシャルニーズの専門家である方々が医療や福祉など各分野から、それからキャンプの専門家が各地から参加されていました。スペシャルニーズを持った人々への支援として「キャンプ」が効果的であり、専門的なアプローチと組み合わせて取り組むことが有効だというのが大局としての話。そして、スペシャルニーズ各分野の専門家とキャンプの専門家が協働して取り組んでいくことが重要で、このムーブメントが社会課題の解決へと向かうものだと感じました。
僕自身の活動や信念とも重なる部分が大きく、キャンプと野外活動の専門家としてスペシャルニーズに貢献できることがたくさんあると確信した会でもありました。
それから、素敵な出会いと再会に恵まれ、心あたたまる会でした。