クライアントの声 ヴィジョン・クエスト~滝に挑む~参加 キョロ

悩んでいたり、もがいていたり、止まっていると思っても、実はちゃんと進んでいるという事を体感した。これってすごいこと。

冒険教育プログラム ヴィジョン・クエスト~滝に挑む~参加 キョロ

あの2日間を思い出そうとすればするほど鼓動が強くなる。

 

1日目。

滝は、水は、威圧的に見えた。

とんでもなく怖くて、最後に登る(2番目の滝)。

そんなときモンドが隣にいた。 目が合う、それだけで十分滝へ向かう勢いはもらえた。

意外と登れる。登り終えたとき足がガクガク震えていた。ちょっとそれに笑えた。

 ペコの登る姿(3番目の滝)。

“感動”って言葉はありふれてるが、きっとこれを感動と言うのでしょう。

何度も何度も登る...何も言えないです。

あの時の気持ちと想いは。

 翌日の課題(4番目の滝)を下見した。

明日のことは明日来てみるまで滝に関しては何も知りたくなかった。やっぱり水は怖いから。楽しさなんてない。

 

2日目。

朝から食べ過ぎたご飯が気持ち悪くてトイレにリバース。最悪。もう早く滝へ行きたい、その方がスッキリしそう。

あれだけ怖かったのに、怖さよりも体内の気持ち悪さの方が上回った。そんなスタート。

 いざ滝を見ると、昨日の威圧感はなく、スーッと入ってきた。

まあ、いけるだろうとほんの少しワクワクした。

いよいよ登る。

「一歩一歩」そう意識して登れた昨日だったが、今回は途中から一歩が一歩にならない。

 左手がやっと掴みやすい所を掴めた。

でもその姿勢だと足が上がらない。

「せっかく掴めたんだから、この手だけは離さない」

「もう少し身長が高ければ」

色々なことがその左手に集中していた。

しばらくして、スイッチが変わった。

もがいてでも上へ。

掴んだところは手放した。

ふと、上を向いたらムネがいた。近づいていた。

「よし!」と気持ちが加熱する。

 とても長い間滝に打たれていた気がする。

滝に頭を突っ込み、「こりゃ、ひどいドシャブリだなぁ」と思いつつ。

でも、いつの間にか終わった。

スッキリした体と高鳴る気持ち。

一番最初に「おもしろい!」と言葉が出た。

次に「今日はラッキーdayだ!」と強く思った。

様々な今日の条件が私を登らせてくれた。

だから、面白いと思えた。

だけど、今日じゃない日に登ったらどうなるんだろうか気になった。

明日は明日の風が吹くってとこでしょうか。

 

不思議なことに自分自身が登っていないときにも、エネルギーを使っている気がした。

1日目はそれがなんなのか、想いなのか、分からなかった。

2日目、しらたまを見ていて滝から顔を出してから大きく息を吐く、そしてまた滝の中へ入ってゆく。

気づいたら、自分の呼吸もそうなってた。

みんなとの呼吸が同じだったんだね。

このヴィジョン・クエストには一人できたつもりだった。

自分のために。グループ意識も仲間意識もなかった。

その分、ダイレクトにペコとしらたまを見ていた気がした。

全員が登り終えた時に、3人で抱き合った。

それが何だか不思議で「あれぇ?」って思いながら涙が出た。

 

本流に登る意味は?

そう尋ねられたし、自分でも似たようなことを考えていた。

視覚に囚われないでいられる。

もしかしたら、こっちの方が楽なんじゃない?

いやいや、そんなことない。

と思ったが、改めてそのことを考えてみるとやっぱり楽なのかもしれない。

だって、見えないし。

やってみなきゃ分からない。

落ちてくる水に隠れたなにか。

たどり着くところは目に見えていても見えてなくても一緒。

それは分かってる。

でも、なにかを求めて予測できない方が、次が見えてない方が、知らない世界に来ちゃったみたいで面白いと感じるのだと思った。

答えになっているか分からないけど。そんな感じです。

 

ありがたいことに、私には見ててくれる人も、支えてくれてる人も、応援してくれる人もいる。

それはそれは、心強いことです。

そんな人たちのお陰でちゃんと生きています。そして生きてます。

 

悩んでいたり、もがいていたり、止まっていると思っても、実はちゃんと進んでいるという事を体感した。

これってすごいこと。

 

他にも色々な自分と出会えたがそれは書かないでいいかな。

それぞれの事だし。

 photography by atacamaki
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