ヴィジョン・クエスト
~滝に挑む~
みなさんは日々どんなチャレンジをしていますか?
最近チャレンジしていないなあ、という方
子どもたちのチャレンジを応援している方
アドベンチャー教育に携わっている方、
他者のチャレンジを支援することが増えてきたなあ、という方
自分自身が一歩踏み出す実感を思い出してみませんか?
このプログラムは、一歩を踏み出したいと願っている皆さんに、
日常のあれこれから少し距離を置いた場所で、
挑戦と対話を通じて自己成長の機会を提供するプログラムです。
【日程】※現在参加者の公募はしていません。オーダーメイドのみ承っております。
【対象】高校生もしくはそれに準ずる年齢の方。アウトドアの知識や経験は必要ありません。自分を成長させたいと願っている方が対象です。
【参加費】39,800円
【定員】6名
【申し込み方法】ページ下部のリンクからお申し込みください。
【集合】JR湖西線近江高島駅 改札 月 日 9:30
【解散】JR湖西線近江高島駅 改札 月 日 17:00
【宿泊場所】滋賀県内のキャンプ場
【持ち物】
2日分の衣類、水着、キャンプ用食器等です。お申込み頂いた後、詳細な持ち物リストをお送り致します。なお専門的な装備は貸し出し致します。
【プログラムの主な内容】
日中は、集まったメンバーと共に、滝登りに挑戦します。
夜はダッチオーブンを使ったアウトドアクッキングを楽しみながら、ゆったりと火を囲みます。火の周りで、1日のふりかえりを行い、それぞれの気づきや想いをメンバーと分かち合います。
1日目 | 2日目 |
9:30 近江高島駅集合
キャンプ場へ移動 開校式・オリエンテーション 装備合わせ・準備 11:00 沢へ出発 滝登りチャレンジ 16:00 キャンプ場帰着 着替え・シャワー 17:00 アウトドアクッキング 19:00 夕食 20:00 ふりかえり 21:00 就寝 |
5:00 起床
アウトドアクッキング 朝食・お弁当づくり 7:00 沢へ出発 滝登りチャレンジ 14:00 キャンプ場帰着 着替え・シャワー 15:30 ふりかえり 閉校式 17:00 近江高島駅解散 |
【過去に参加した方の声】
すぐにあきらめたいと思い逃げることが多かった私が、今まで感じたことがないほど本気になって苦手なことに向かって行けたのはみんながいてくれたからだと思います。つらかったけど、「もうちょっともうちょっと」と思って前に進んで本当に良かったと感じています。苦手意識のあることをやり切ったことで、自分に自信を持つことができました。これからは日々の中でつらいことにぶつかったときもこの経験を思い出せば「もうちょっともうちょっと」と思って頑張れる気がします。そして、2人が登る姿に勇気づけられ一緒に登っている感覚になるほどに支えてくれた素敵な仲間と出会えたことに感謝しています。素の自分を出すことができ、いろんなことを考え、本気になって、みんなからもいっぱい刺激を受けて、とても濃密ないろんな発見のある2日間でした。これからは逃げずに、自分の限界を決めずにどんどん成長していきたいと思います。
【申し込み締め切り】
【申し込み方法】下のリンクからお申込み下さい。
【エピソード】
僕が滝に登るプログラムに参加したのは大学3年生のときでした。その時僕は、滝の中程でにっちもさっちもいかなくなっていました。「このままじゃ登り切れない、いったん降りて立て直そう」ふと頭をよぎりました。
後を振り返って、「一度降りたい」とインストラクターに告げようとしました。インストラクターは黙ってこっちを見ていました。
「降りるな、がんばれ」そんな想いが伝わってくるようでした。
「もう一度だけがんばってみよう」
もう一度掴めるところはないかと水流の中を探ろうと手を伸ばします。すると挙がらないと思っていた腕が挙がり、水流の中に掴む場所を見つけました。無我夢中で登りました。
「ああ、これだ、自分はいつも肝心なところで頑張り切れない」
勝負所で逃げてきたそれまでの人生が心の中を駆け抜けていきました。
気づくと、滝の上に立っていました。
「登り切ったんだ」
「この力を、今まで使わずにきたのか、、、」
この程度だと自分を低くく見積もって自分の可能性をしまってきた自分。自分で決めた限界を越えられた自分。両方に出会いました。
以来、何かを選択する時、自分の中にいるもう1人の自分が問いかけてきます。
「もっとできるんじゃない?」
当時、教育学部に通い、教員を目指していた僕は、教育実習を迎えようとしていました。僕たち学生は、大学付属の小学校か、一般の小学校か、実習先としてどちらを選択するか希望を出すことができました。学生たちの間で話題になっていたのは「付属は実習生の人数が多く指導が甘くなるため楽、一般校はしんどい」ということでした。僕に迷いはありませんでした。少しでも魅力的な教員になりたいと思っていた僕に楽かどうかは問題ではありませんでした。タメになるのはどちらか、喜んでしんどい方を選びました。
周囲の甘いささやきや多数派に同調すべしという圧力がある中で、自分はどこに向かいたいのか、そのために何が大事なのか、自分の心と向かい合って決めることができたのは、滝を登った体験があったからだと思います。
人生は選択の連続です。何時に起きるのか、今日何をするのか、同僚になんと声をかけるのか、今度の日曜日誰と会うのか、どんな仕事に就くのか、大小様々な選択を繰り返して生きています。
もしあの時違う選択をしていたら、もしあの時•••と、振り返っていくと、今自分がいるのは無数に枝分かれした樹木の先端で、別の枝葉には選択しなかった”今”が無数に存在しているように思えます。様々な偶然も重なりながら、流されるままに自己決定できないまま進んだこともありました。選択を誤ったと思うこともあります。
でも今、確かに僕はここにいる。そう思えるのは滝を登って以来ひとつひとつの選択に向き合おうとしてきたからだと思います。