児童養護施設冒険キャンプ2017富士登山

一合目からの富士登山
車は使わない
酸素スプレーでプシューっていうのもなし

自分の足で歩き、
自分の体で呼吸する

文明の力をできるだけ遠くに置いて、シンプルに、自分の力で
富士の懐に深く入り込んでいく登山

全員が登頂できたわけではなかったけれど

五合目からささっと行く富士山とは違う

八合目の鳥居をくぐった先は神様の世界
3200mという標高は日本中でここにしかない

きっと特別な体験だったろう
あの景色を、あの空の色に出会った小学生がどれだけいるだろう

星野道夫さんの本にこんな言葉がある

ーーー引用始まりーーー

「いつかある人にこんなことを聞かれたことがあるんだ。たとえばこんな星空や泣けてくるような夕陽を一人で見ていたとするだろ。もし愛する人がいたら、その美しさやその時の気持ちをどう伝えるかって?」
「写真を撮るか、もし絵がうまかったらキャンバスに描いて見せるか、いや、やっぱり言葉で伝えたらいいのかな」
「その人はこう言ったんだ。自分が変わってゆくことだって…その夕陽を見て、感動して、自分が変わってゆくことだって思うって」
「人の一生の中で、それぞれの時代に、自然はさまざまなメッセージを送っている。この世へやってきたばかりの子どもへも、去ってゆこうとする老人にも、同じ自然がそれぞれの物語を語りかけてくる。」

ーーー引用終わりーーー

教育とは何か?

彼らに変化を促していくことだろうか
私たち大人が変わっていくことだろうか
いや、共に育っていくことではないだろうか

彼らに足りないものを嘆くくらいなら、それを生み出している私たちに気づき、私たちが変わっていこう
彼らの生活習慣や環境、生き方について語ること、、それは私たち自身の生き方を問い直すことだろう

教育とは、私たち大人の生き方を問い直す営みであり
共に育っていくこと、共に成長していくことではないだろうか

 

また今日から施設のキャンプが始まる
子どもたちと、スタッフのみんなと素晴らしい場を創っていこう

自然が持つ教育力に身を委ねながら