旅人くんとその保護者の皆様へ

冒険の旅が終わりを迎えて、4日が経ちます。
保護者の皆さんは、旅人くんは、いかがお過ごしですか?体調を崩していませんか?
僕はというと、カレンダーを見ながら時の流れの速さに少々驚いています。
「え、もう8月後半!?幸せな時間は過ぎるのが早い!」
台風の風が、小谷村の短い夏も、旅の余韻も、みんな連れて行ってしまうようです。

さてさて、旅の1週間、本当に豊かな日々を過ごさせてもらいました。
初めましての緊張感とは裏腹に、保護者の皆さんに囲まれて地図を眺めた時のあたたかさは、なんだか特別なものがありました。きっとわたしたちにもあたたかい眼差しを向けて息子くんを送り出してくれたからだろうと想像しています。

ふりかえってみて、もし旅人のうちの誰か一人でも欠けていたら、きっとこんなにサイコーな旅にはなっていなかったと思います。旅人たちは、一人ひとり個性が立っていて、噛めば噛むほどその味わいが深くなっていき、本当に豊か面々でした。この時にこうして出会い、旅を共にできたことに運命めいたものを感じます。改めて、この旅に送り出してくださったことに感謝を伝えたいです。サイコーのお膳立てをありがとうございました。

おかげさまで、僕自身は本当に豊かな7日間を過せた感じがしています。
起きて食べて漕いで食べて寝て遊んで漕いで遊んで食べて寝てまた起きて…
叫んだり笑ったり怒ったり涙が出たり…
すごくシンプルだけどギュッと凝縮した瞬間を積み重ねたような日々でした。
果たして旅人たちの実感はいかがなものでしょう?

今の時代(?)、この国では(?)、
将来のために今を過ごすことがとても多いように感じています。
また、「社会」という顔も知らない誰かのために「わたしがわたしであること」を諦めなければならないこと、これもまた、とても多いように感じています。

7日間という時間は人生の何分の1なんでしょう。
今日という日は…
今という瞬間は…
ほんの短い時間かも知れませんが、この旅の日々が、子どもたちにとって、イキイキと過ごせるものだったのならばとても喜ばしく思います。

いったんこの10人での旅は終わりますが、一人ひとりの旅は続いていきますね。
歩む道は違えど旅の友として再会する機会をつくっていきたいな、と思っています。
この冬、雪がどっさり積もったむねんちに遊びに来てもらえるかなー、なんて考えてみたり。雪に埋もれて遊んだり、クロスカントリースキーで森にでかけたり、餅つきしたり、薪でピザ焼いたり、雪の中に泊まったり、互いの近況を報告し合ったり、ただひたすらじゃれ合ったり、…妄想はつきません。またそのうちにご案内しますので楽しみにしていただければ幸いです。ここで出会ったしまった者同士、保護者も一緒に遊びに来てくださいね。もし何かリクエストがあればぜひお知らせください!

楽しい妄想の世界からふと我に帰ると、僕も夏休みの宿題がたくさん残っていることに気がついて絶句します。。きっと旅人たちも社会復帰するべく悪戦苦闘していることでしょうね。むねも宿題に追われていると、よろしくお伝えください。

ではでは、また会う日までお元気で。
何かあれば気軽にご連絡ください。

河合むね